株式会社ritaは、熊本高等専門学校と共に、2025年10月18日・19日の2日間にわたり「第16回 半導体材料・デバイスフォーラム」および「第1回 先端技術協奏セミナー」を企画・開催しました。

会場は九州大学筑紫キャンパスおよび福岡国際センター。全国の高専・大学・企業から約360名が集まり、研究発表や講演、交流を通じて、“教育と産業が協奏する場”を創出しました。

＜開催の背景＞
半導体・材料・デバイス分野は社会基盤を支える重要な技術領域であり、持続的な技術発展には、次世代を担う人材育成が欠かせません。一方で、学生が研究や学習の先にある「現場」を知り、企業側が若手の視点に触れる接点は、まだ十分とは言えません。
ritaは、教育と産業をつなぐ中立的な立場として、「技術に向き合う人が、自らの未来を考えられる機会をつくること」を目的に、本フォーラムおよび協奏セミナーの企画設計・運営に携わりました。

【1日目】半導体材料・デバイスフォーラム

基調講演では、広島大学 半導体産業技術研究所 所長・寺本章伸教授より、「せとうち半導体コンソーシアムにおける人材育成と研究開発」が紹介され、産官学連携による人材育成の在り方が共有されました。

続く招待講演では、株式会社日立ハイテクの福岡誠之氏が、AIやマテリアルズ・インフォマティクスを活用した研究開発の最前線について講演し、会場からは多くの質問が寄せられました。

午後の学生研究発表では、高専生・大学生計47名が、口頭発表およびポスター形式で自身の研究成果を発信。企業技術者・院生との議論が活発に行われ、分野を越えた学び合いが生まれました。

また、企業・大学セミナーには35社・12大学が参加し、学生は進学・研究・キャリアについて直接相談する機会となりました。

【2日目】先端技術協奏セミナー

2日目の「先端技術協奏セミナー」は、株式会社ritaが企画・運営の主体となり実施しました。

基調講演では、株式会社SUMCO AI推進本部の酒井浩行氏が、製造現場におけるAI・DX活用の実例と、技術者として向き合う思考姿勢について語りました。

講演後のワークショップでは、18社の技術者と学生が少人数で対話。
「研究は社会にどうつながるのか」
「どんな現場で働きたいのか」
といったテーマを軸に、年齢や立場を越えた対話が生まれました。ここでは、一方的に“伝える・教える”のではなく企業と学生が“共に考える” という姿勢が貫かれ、まさに「教育と産業が共に奏でる」協奏の形が具体的に見える時間となりました。

今後の開催について

本フォーラムとセミナーは、教育・研究・産業が交わることで、学びの可能性を広げる取り組みです。ritaはこれからも、高専・大学・企業と連携し、理系人材の育成と社会課題の解決を目指した“共創の場づくり”を進めてまいります。

なお、本イベントにご参加いただいた企業様からの協賛金はすべて高専生の移動・宿泊費として活用させていただきました。ご参加いただいた企業様には改めて御礼申し上げます。

来年度以降の開催についても、企業様からご支援いただいた協賛金は、高専生への教育支援（奨学金）に活用させていただきますので、変わらぬご支援の程よろしくお願いいたします。

お問い合わせは、当社Webサイトよりお気軽にご連絡ください。

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2025年11月11日付で、本取り組みがPR TIMESに掲載されました。
詳細は以下リンクよりご覧ください。
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【熊本高専】「第16回 半導体材料・デバイスフォーラム」及び「第1回 先端技術協奏セミナー」を開催しました | 独立行政法人国立高等専門学校機構のプレスリリース