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27卒高専生「約9割がインターンシップ先を、将来の就職先として意識 」

2027年3月に高専の本科を卒業・専攻科を修了する学生約150名を対象にした夏季インターンシップの実態調査についてデータを公開した時のサムネイル



27卒高専生(本科4年生および専攻科1年生)を対象に実施したインターンシップにまつわるアンケート調査では、今夏のインターンシップに「参加予定」と回答した学生が85.8%となりました。

参加先の決定時期は「5月まで」が最多であり、約6割の学生が早期に意思決定を済ませています。 

さらに、インターンシップ先を将来の就職先候補として捉えている学生も9割を超えており、インターンシップがキャリア選定において重要な鍵となっていることがうかがえる結果となりました。 


【TOPICS】 

(1)夏のインターンシップ参加予定者は全体の8割以上 
(2)参加先の決定時期は「5月」が主流、6割以上が早期に確定 
(3)インターンシップ先を「将来の就職先候補」として捉えている学生は約9割 
(4)インターンシップは採用戦略の起点に:情報発信のタイミングと動機形成が重要


(1)夏のインターンシップ参加予定者は全体の8割以上

高専生150名に対し、夏季インターンシップに参加するかどうかを聞いたアンケートの結果の画像。参加予定が85.8%で検討中が14.2%。「参加しない」と回答した学生はいなかったことが分かる。

調査対象となった27卒の高専生148名のうち、インターンシップに「参加予定」と回答した学生は、127名(85.8%)でした。「検討中」(14.2%)を含めると、すべての学生が前向きな意向を示しています。 

尚「参加しない」と回答した学生はおらず、インターンシップが高専生にとってキャリア形成の重要な手段として定着していることがうかがえます。 

(2)参加先の決定時期は「5月」が主流、6割以上が早期に確定

「希望するインターンシップ先を決めた時期」について聞いたアンケート結果の画像。「4月以前」が18.9%、「5月」が45.3%となり、あわせて64.2%の学生が5月までの間に参加を志望するインターンシップ先を決定していました。
 
特に動きの早い学生は4月よりも前にインターンシップ先を検討していることから、早期(低学年)のうちから定期的に会社の魅力を知ってもらう機会を持つことが有効であることがうかがえます。 

「6月」までという回答含めると8割を超えており、多くの学生が夏前までに情報収集を済ませ、夏のインターンシップに向けたスケジュールの見通しを立てていることがわかります。 
一方で、6月中旬時点で「まだ決めていない」(16.2%)という回答も一定数あり、6月以降も継続的に情報発信や動機づけを行っていくことは効果的であると考えられます。 

「希望するインターンシップ先を決めた時期」については、「4月以前」が18.9%、「5月」が45.3%となり、あわせて64.2%の学生が5月までの間に参加を志望するインターンシップ先を決定していました。
 
特に動きの早い学生は4月よりも前にインターンシップ先を検討していることから、早期(低学年)のうちから定期的に会社の魅力を知ってもらう機会を持つことが有効であることがうかがえます。 

「6月」までという回答含めると8割を超えており、多くの学生が夏前までに情報収集を済ませ、夏のインターンシップに向けたスケジュールの見通しを立てていることがわかります。 

一方で、6月中旬時点で「まだ決めていない」(16.2%)という回答も一定数あり、6月以降も継続的に情報発信や動機づけを行っていくことは効果的であると考えられます。 

(3)インターンシップ先を「将来の就職先候補」として捉えている学生は約9割

「インターンシップ先を就職先として考えているか」という質問に対してのアンケート結果をまとめた画像。「考えている」(39.9%)と「可能性としてある」(51.4%)を合わせると、全体の91.9%に達しました。 
この結果から、昨今の学生にとって、インターンシップは単なる職業体験のみにとどまらず、企業選定のプロセスとして充分に機能していることが明らかになりました。 
ただし、明確に「就職先として考えている」と明言した学生は39.9%にとどまり、多くの学生が「可能性としてある」という柔軟なスタンスを取っています。 

「インターンシップ先を就職先として考えているか」という質問では、「考えている」(39.9%)と「可能性としてある」(51.4%)を合わせると、全体の91.9%に達しました。 

この結果から、昨今の学生にとって、インターンシップは単なる職業体験のみにとどまらず、企業選定のプロセスとして充分に機能していることが明らかになりました。 

ただし、明確に「就職先として考えている」と明言した学生は39.9%にとどまり、多くの学生が「可能性としてある」という柔軟なスタンスを取っています。 

この傾向から、インターンシップを経て企業・業界・職種への理解を深めた上で、志望先を固めるプロセスが重視されていることが予想されます。 

企業としては、インターンシップ期間中のコンテンツや学生との対話を通して、「この会社で働く」というイメージや「この会社で働くことの魅力」の訴求をいかにできるかが重要になっていると考えられます。 

(4)インターンシップは採用戦略の起点に情報発信のタイミングと動機形成が重要 

アンケートを通して、学生たちにとってインターンシップに対する参加意欲は非常に高く、夏休みに向けて早期から情報収集に動き出し、志望先の意思決定を済ませる傾向がわかりました。 

この結果を踏まえると、企業は春先から早いタイミングでの情報発信や学生へのアプローチが重要になるといえます。 

また、9割以上の学生がインターンシップ先を「将来の就職先候補」として見ているという事実は、インターンシップが単なる職場体験や単位取得のための活動としてではなく、動機形成や企業・業界理解の促進など就職活動の一部として考えられていることが分かります。 

インターンシップを受け入れる企業としても、職場体験の場の提供にとどまらず、個別フィードバックや社員との交流機会を設けることで、会社理解を深め、伝えることが期待される結果となりました。 


■調査概要 
・調査時期:2025年6月15日 
・調査機関:株式会社rita 
・調査対象:高専コミュニクエスト キャリア交流会への参加者(高専本科4年生、専攻科1年生) 
・有効回答数:148件 
・調査方法:Web上でのアンケート調査 

※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合があります。